トレードにおいて損切り(ストップロス、ストップライン)をどこに設定しようかというのは、最初に悩むところだと思います。
ストップラインを設定して置かなければ、損失はどんどん拡大して、その途中で決済(売買終了)ができなくなってしまいます。これは特にトレード初心者に言えることです。
その心理として「今は損失が出てるけど、いつか上がるだろう。」という気持ちに基づいています。 でもすぐに戻る場合もあるし、何ヶ月も戻ってこない場合もあります。そうなるとたった1つのポジションで大きな損失が出てしまい、トレードができなくなってしまうので、ストップロスの根拠をしっかりと学習してトレードに役立てる必要があります。
多くのトレーダーにおいてもストップラインは、その人その人で違うし、これじゃないといけないというのもありません。
相場については、規則性はあるけれども、『ダマシ』と言われるもので、ストップラインを割り込むのもよくあるからです。
これからストップラインの設定方法について見ていきましょう。
損切りとは? なぜ設定するの
冒頭でもふれましたが、損切りを設定しないと、どんどん損失が広がっていき、後で価格が戻ってこない場合もあるからです。
その一つのポジションで、他のトレードができないのは、本当にもったいないことです。 たとえ最初はストップを設定せずうまく価格が戻って損失があまりない場合もあると思いますが、いつか必ず損失が拡大して、戻らないことがあります。
トレーダーの心理
初心者のトレーダーは面白いほど同じもので、トレードを始めると、ポジポジ病といって無性にポジションを持ちたくなったり、損切りを設定をしなかったり、また設定をした時には、その後価格が損切りラインまできたらラインをずらしたりと、みんな同じことをします。
事前にそのような本を読んでいても、私もそうでした。不思議とそうするのです・・・・。 でも相場で勝っている人は違うんです。そのような相場の勝ち組と言われる人たちも最初にそのような失敗経験をたくさん積んで、生き残ってきたのです。
人間の心理って面白いんです。FXをして本当に気づかされました。 そしてトレードを通じてリスク管理を学べますし、本当に勉強になるんです。(変なトレードをしなければ・・)
損切り(ストップロス)の具体的な設定
具体的なストップの設定について見ていきましょう。
直近の安値
上の画像で青の文字が新規注文とします。(*ここでは新規注文の根拠は省略)
その時にストップラインとして、直近の安値を探します。 それが116.00の赤ラインです。
なぜその直近の安値を損切りとするかといえば、過去の相場でその部分で、上昇しているからです。
直近の安値で価格が上昇している➡︎市場の心理として買いの圧力がある➡︎またそこまで下がったら上がる可能性がある。
この根拠に基づいています。なので、画像の赤ラインでストップラインを設定しています。
あと、よく見てもらえれば分かりますが、直近の安値から少し下にずらしてあります。 これは、ダマシといって、価格がそのラインまで下がった時に、ストップロスを割るために、下に下がることがあるためです。
莫大な金額を動かしているヘッジファンドのような取引者が、そのようにストップ狩りを仕掛けていると言われています。
なので、直近の安値から少し余裕を持って5〜7pip下げたところをストップラインとして設定をします。
しかし、この5〜7pipは1分足、や5分足のラインを基準にしているため、もう少し大きな足である1時間や4時間のラインのストップラインの余裕は広げたほうがいいと思います。
ラインを損切り(ストップライン)に設定
上の画像で白のラインをみてください。これは、水平ラインと行って、買いの圧力と売りの圧力が集まっているところに線を引いています。
今チャートの一番右で、価格が白のラインを反発したので、買いポジションを持つします。 この白のラインは山の反対側(左側)において何度も上に反発しているのがわかると思います。
下の画像の赤マルのところです。 なので買いの圧力が強いと判断して買いのポジションを持ちます。
その時の損切りポイントがライン(今回は直近の安値になっています。)になります。下の画像の赤丸です。 またこの時も白のラインちょうどにストップラインを置くのではなく、余裕を持って5〜7pip下に設定しましょう。
その後相場は・・・・・・・
残念ながら、ストップロスにかかってしまいました。この白のラインを割り込んだことをブレイクと言います。(そのままラインを割って下に下がった。)
通常ブレイクした価格は一度戻ってさらに下に下がる場合が多いです。 チャート上でもそうなっています。
なので、損切りの後は、ブレイクした価格がまた白のラインに戻ってきた時に売りポジションを持つのも戦略の一つになります。(余談ですが)
一度設定したストップラインはずらさず、損切りにかかったとしても気をとりなおして次のトレードに備えるようにしましょう。
まとめ
以上がストップラインの具体的な設定方法でした。
初心者の皆さんはまずは、デモトレードでしっかりと根拠通りのトレードができるようにしてください。
その後慣れてきたら、まずは少額からリアルの口座でトレードをしてみてくださいね。 自分のお金をかけた本当のトレードをすると、仮想資金のデモトレードを同じ結果にはなりません。 心理的に環境が違うからです。
なので、デモトレードからある程度危機感を持つこと、また失ってもいい少額からトレードを少しづつすることで、効率的にトレードのレベルアップが図れます。
また同じリスク管理について、ロスカット(証拠金不足による強制決済)について説明をしている記事があるので、もし興味があるなら読んでみてください。
➡︎『証拠金不足における強制ロスカットについての記事はこちら』
ぜひみなさん損切りラインの設定頑張ってみてください。
私がトレード時の心理を勉強した中で一番印象に残っている本です。価格は少し高めですが、達人トレーダーのトレードの心理を勉強することができます。
マーケットの魔術師 [ ジャック・D.シュワッガー ] |
さらに詳細なトレードに応用できる資金管理
本サイトの、リアルトレードのカテゴリーに、資金管理についてさらに詳細で使える記事を載せていますので、ぜひ参考にしてみてください。