FXトレードにおけるスリッページとは、自分がこの価格で買いたいという価格で、システムの売買ボタンを押した場合にその価格とずれて約定することを言います。
特に短期売買のスキャルピングトレードでは、スリッページが大きくなると、トレードが不利になるためFX会社選びには注意が必要となります。
ちなみにスリッページとは「スリップ(価格が滑る)」が語源となっています。
スリッページの原因はFX証券会社のシステムによる問題となり、各証券会社によって微妙にスリッページの幅も違ってきます。
スリッページ自体は少しの価格差ですが、主にスキャルピングと言って、小さい値動きのトレード(トレード回数が多くなる)を行う際には約定力が高い(スリッページの幅が狭い)証券会社を選ぶ必要があります。
スリッページの仕組みはどんなの?
スリッページは、注文した金額と少しずれた価格で約定した時の、その価格差になります。
上の図を例とすると現在価格の90円で、注文のボタンを押した時に、実際は90.01で約定なりました。
この0.01(0.1銭)がスリッページとなります。
すでに述べましたが、このスリッページが大きくなると、トレードが不利になるの注意が必要になります。
スリッページの設定について
あらかじめスリッページは設定をすることができます。
設定とはどのようなことかというと、設定した数値まで許容できますよという意味です。
設定の特徴といえば
①スリッページを狭くまたは0にする。
スリッページを0で約定させたい場合に使用します。
この設定をした場合、スリッページが大きく開く場合には、狙った価格で約定しない場合も、スリッページを設定した場合に比べて多くなります。
②スリッページを設定ある程度許容する。
スリッページを許容するということは、価格がスリップした時にも、スリッページを狭くした倍に約定しやすくなります。
スリッページの設定で重要なことは、多少のスリッページは許容するということです。
つまりスリッページが0の場合に設定するとFX会社によってはスリッページがいつでもトレードのときに生じるならば、注文ができないことになります。なので、対象のスリッページを許容してトレードをする必要があります。
スリッページではどの設定がオススメ
正直スリッページがどのくらいに設定したら約定しやすいかは、証券会社によって異なります。
約定力が強い証券会社だと、ある程度狭くても約定力がしやすいからです。
まずは1〜3pip(銭)で設定してみて、それで約定するかを確認してみてください。
問題なく約定するならその後特に設定をさわる必要がないと思います。
スキャルピングでスリッページ設定が重要な場合は、狭い設定で約定するかをまずはデモトレードで試してみて、その後リアルトレードをするのが良いと思います。
少し広めの設定から狭くして行って、その証券会社で許容できる数値を確認してみてください。
スキャルピングトレードではない場合はある程度許容させておいた方が約定しやすくなるので、そちらの方がいいです。