昨夜11日(12日1時)に、アメリカ次期大統領ドナルドトランプ氏の記者会見を受けてドル円が大きく売られました。これまで大きな流れとしてドルは上昇してきましたが、この場面に来てドル安へ!
現役プロトレーダー志摩力男氏の「志摩力男の実戦リアルトレード」とYEN蔵氏の「リアルトップトレード」からマーケットへの方向性を検証します。
前回の記事ではトランンプ氏の記者会見(スピーチ)で特に何もなければドルは上昇するとしていました。しかしながら、トランプ氏の会見は過激な発言が目立ちそれがドル売りの材料となり、大きくドル円が下落する形となりました。
以下昨日の会見前の記事です↓↓
➡︎(参考)ドル円上昇か!?注目を集める11日のトランプ氏の記者会見の動向は〜現役プロトレーダーの考察
他の経済ニュースなどで事前に専門家かの意見を読んでいましたが、会見が問題なく終わればドル上昇の意見が多かったため、今回はその逆をいった形です。 しかしながらドナルドトランプ氏の発言は、以前のGMやトヨタへの発言もそうであるように、過激な発言があるため実際の会見よりトレードを判断すべき場面と言えます。
会見の主な内容
以下NHKより抜粋
アメリカのトランプ次期大統領は、来週の大統領就任を前に、日本時間の12日午前1時すぎからニューヨークのトランプタワーで、300人以上の報道陣が集まる中、去年7月以来、およそ半年ぶりとなる記者会見を開きました。
報道機関に対して↓
記者会見の冒頭でトランプ次期大統領は、大統領選挙後、記者会見を開いてこなかったことについて、「あまり正確でないニュースが出ていたので会見をやめていた。いくつかの報道機関は私をきちんと扱わなかった」と述べました。
この疑惑を報じたCNNテレビの記者が質問しようとすると、トランプ次期大統領は「あなたの会社はひどい。質問させない。あなたのところは偽のニュースだ」と述べ、記者と激しい応酬になる一幕もありました。
雇用問題について↓
トランプ氏は記者会見で、「史上、最も多くの雇用を生み出す大統領になる。きちんと結果を出す仕事をしていく」と話しました。
これまでアメリカ国内の雇用が奪われているとしてメキシコに生産拠点を置く自動車メーカーへの批判を繰り返してきましたが、「ここ数週間で経済にとってすばらしいニュースがあった。大手自動車メーカー、フォードがメキシコへの工場の移転計画を撤回した。フォードに感謝したい。大手自動車メーカー、GM=ゼネラル・モーターズもフォードなどの動きに続くことに期待している」と述べました。
ロシアのハッキング問題↓
大統領選挙でロシアがプーチン大統領の指示のもと民主党のクリントン氏を妨害しトランプ氏を助けるため妨害活動を行っていたとする情報機関の分析結果に関し、「ハッキングはロシアがやったと思うが、われわれはほかの国にもハッキングされている。最近、2200万件の情報がハッキングされたが、やったのは中国だと思う。守りをしっかりしなければならない。民主党はハッキングされることに無防備だった。とてもひどかった」と述べました。
貿易問題について↓↓
貿易政策についてトランプ氏は、「悪い取り引きばかりして貿易で多額の損失が出ている。中国や日本、メキシコなど、どの国とも良い取り引きができておらず、貿易の不均衡となっている」と述べ、中国などとともに日本を名指しして貿易の不均衡を是正する必要があると訴えました。
オバマケアについて↓↓
事実上の国民皆保険を目指す医療保険制度改革、いわゆるオバマケアについてトランプ氏は、「最悪の制度だ。間違った方向にあなたを導いている。自己負担の保険料が高く、人々は保険料を払うために破産寸前となり、高額なためにその制度を利用することさえできない」と批判しました。
会見の際のドル円の状況
こちらはドル円15分足の状況です。
画像の一番高値「116.8円」であったのが、現在は115円をブレイクし最大113円台まで下がりました。
一度朝の3時の点で大きく下落したドル円ですが、買い戻しが入り上昇。ですが「115.5円」まで上昇するもの次第に下落していった状況です。
志摩力男氏の考察
以下現役プロトレーダーのメルマガ「志摩力男の実戦リアルトレードより」
志摩力男の実戦リアルトレード 2017年01月12日 07時07分
配信者:志摩力男トランプ氏の経済政策がレーガン大統領の政策に似ていることから、レーガノミックス2.0と言われてますが、同時に保護主義的な側面もあり、そこは第1期クリントン政権似てます。しかし、昨日のマスコミとの対立、ロシアとの不透明な関係性から、もしかしたらニクソン政権のようになる可能性も出てきたのかもしれません。「トランプ大統領弾劾」、この可能性も数%あるような気がします。
志摩力男の実戦リアルトレード 2017年01月12日 17時30分
配信者:志摩力男昨日の酷いトランプ氏会見からドルが落ちてます。中国、メキシコと同時に日本への言及があったことも売り材料とされてますが、根本的には、トランプ氏があまりにも酷かったからです。
米国は世界最大の債務国です。そのことを忘れてはならない。経常赤字も万年赤字です。それなのになぜドルが強いか。それは米国が覇権国だからです。昨日の会見で、パックス・アメリカーナの終焉を感じました。金利がちょっと高くなるとか、少し景気が良くなりそうとか、そんなセコい話でドルを買うわけにはいかない、と感じた人は多いでしょう。
ちょっと、極端なことを書いてしまいました。偏りすぎても失敗しますが、ドルは元に戻る、全ては選挙前に戻る、その可能性を頭に置いて、マーケットを見たいと思います。
志摩力男の実戦リアルトレード 2017年01月12日 16時06分
配信者:志摩力男午前午後と、予定がつまりじっくりマーケットを見ることができなかったのですが、思いの外ドルが下げてます。
遅ればせながら、ドル円を少し114.40円で売りました。115円前後まで売り上がることが出来る余裕を持って望んでます。ただ、相場が昨日で変わったような気がします。誰もが「売ってればOKでしょう」と思っているユーロドルが大事なレジスタンスを抜けつつあることが、相場の変わり目を示唆している様に感じます。
YEN蔵氏の考察
以下YEN 蔵氏のメルマガ「リアルトップトレード」より
YEN蔵のリアルタイムメルマガ『リアル・トップ・トレーディング』 2017年01月12日 04時15分
配信者:YEN蔵新しい指導者はビジョンとか語りそうなものですが、それらのヒントはありませんでした。
当選後は大人の対応をしていたトランプ氏でしたが、今日の会見では選挙選のときのトランプ氏でした。
YEN蔵のリアルタイムメルマガ『リアル・トップ・トレーディング』 2017年01月12日 17時14分
配信者:YEN蔵昨晩はトランプ会見を受けて115円を割れましたが、再び115円台中盤に上昇したのは少し驚きました
米10年債利回りの低下は続いており、2.317%付近まで低下しており、ドルは全般的に弱含みになっています。
ドル円が115円割れの割には、ユーロドルが前回の多感え1.0650〜60を上抜けないのが気になります。今日はエバンズ・シカゴ連銀総裁、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁、そしてイエレンFRB議長が講演します。
利上げに関する話が出てくるようであれば、マーケットを動かす可能性があるので要注意です。じり安の流れが続くのだと思うのですが、115円台の戻り売りを待ちたいと思います。
売り目線でドルの相場を見ていく
以上のように、トランプ氏会見の状況からドルは「売りの材料」と見られ、115円をサポートラインとして、「戻り売り」トレードで行っていく方向となっています。
これまで大統領当選ご大きな流れとしてドルの上昇がありましたが、ここにきて、「相場の流れが反転か?」という感じになっています。
現役プロトレーダーのメルマガは下記のリンクで詳細な内容をご紹介しています。
志摩力男氏↓
➡︎志摩力男氏のメルマガ配信の評判と口コミ〜「実戦リアルトレード」でFX相場で生き残る!!
YEN蔵氏↓
➡︎YEN蔵のFXメルマガ配信「リアルトップトレーディング」の評判と口コミ