『志摩力男のグローバルFXトレード!』のメルマガ(メールマガジン)を配信する現役のFXプロトレーダー志摩力男さんは、ゴールドマンサックスをはじめとした大手金融機関で為替トレードの経験があります。
メルマガ『志摩力男のグローバルFXトレード!』では、外国為替相場が開いている平日に1回上の配信があり、またその内容について彼自身が購読者やトレーダーの質問に答えてくれます。
様々な質問に対して積極的に回答をする志摩力男さんは、非常に読者を大切にもされる方だと感じました。
志摩力男さんが購読者の質問に答える(2020年2月5日)
以下志摩力男さんが購読者の質問に対して回答した内容になります。
回答については2月4日に配信された、新型コロナウイルスにおけるオーストラリアの通貨豪ドルについての配信について質問者から質問があったものです。
豪ドルのトレードに関する回答
いつもご質問ありがとうございます。
ご質問(1)
お世話になります。
今月からメルマガを申し込みさせていただきました。
さっそくメールをもらいましたが、
AUDJPY -0.7@72.57 ⇒クローズ@72.62
残りのポジション
AUDJPY -0.8@72.60 ストップは73.50ですこの意味している見方がわからないのですが、マイナスは売りでしょうか?
0.7とかは普段のポジション量が1ということでの割合でしょうか?
よろしくお願いいたします。
回答
はい、そのとおりです。
ポジション量の前のマイナスはショートポジション、プラスの場合はロングポジションということです。
0.7というのはリスク量です。1.0を通常のリスク量としています。
想定しているのは、100万円を口座に入れているトレーダーで、1.0というのは100通貨単位というのでしょうか、10万ドルのポジションです。2.0になると20万ドルです。100万円の口座ですと、レバレッジ25倍とすれば全体で2.5以上持つことはできません。全体で1.5、多くて2.0、2.5を超えることは決してないようにしています。
このように志摩さんのトレードの内容について詳しく解説をしてくれています。
豪ドルの損切りについての考え方
ご質問(2)
いつも有益な情報ありがとうございます。今回豪ドル円はロスカットとなりましたが、反省点として米国大統領選挙の行方について、考慮する必要は無いのでしょうか?
wsj.comやft.comの欧米経済新聞は米国大統領選挙がトップ記事となっております。民主党の集計トラブルでどのように株価や為替が動くのか考慮すべき時期と思われます。
「トランプ有利」=「株高、リスクオン」の考えていますが、いかがでしょうか?
回答
恥ずかしながら、今回の豪ドル円は担がれてしまいました。判断が遅かったと思います。
仰られる通り、「トランプ有利」=「株高、リスクオン」です。ただ、民主党の集計トラブルは材料としては小さいかなと思います。勿論、あえて言えば民主党に不利な材料(=トランプ有利な材料)ではありますが、大勢に影響はないと思います。中道派ブーテジェッジ氏が有利という報道は、株価には有利な材料と思います。元マッキンゼーのブーテジェッジ氏であれば、マーケットを壊すようなことはしないでしょう。バイデン氏でも市場は安心します。
一番懸念されるのは、サンダース氏が民主党候補になることです。彼の政策では社会主義革命が米国に起こるようなものなので、マーケットへの影響は甚大です。
コロナウイルスの特効薬のニュースによる相場の影響
ご質問(3)
コロナウィルスの特効薬やワクチンの情報でリスクオンになっていますが、中国の大学が開発した特効薬はいきなり治験ってできるものなのでしょうか?イギリスのワクチンはお金があって早くとも夏にできるとあります。
個人的には経済に対する影響は甚大なものと感じます。確かにアメリカの経済は強いままですが、株が史上最高値にいるのはリスクであり、今何かがトリガーとなり大暴落があるのではと思っております。
リスクオンに乗るというとは短期的な話でしょうか?
回答
私は医療関係者ではないですから、本当のところはわかりませんが、仰られる通り、ワクチンがすぐに完成し、多くの人が使えるようになるとは思えません。ただ、市場は先取りすることになってますので、ニージャーク的に(条件反射的に)反応したとしても、責められません。
株価が史上最高値近辺でリスクが高く感じられることは確かですが、まだ崩れるタイミングではないかもしれないと思っています。その辺り、本日公開されたZAI FXにも書いています。チャートだけ見ると、高くて目もくらみますが、米企業の競争力、大量の自社株買い、緩和的な金融環境(配当は極めて魅力的です)、株価を維持しょうとする大統領の意向等を考えると、見た目ほど割高ではないと思います。
米株が割高という人は、昨年もそう言ってましたが、結局ロングに乗れずにラリーを見逃すことになりました。ファンドマネージャーは、一年間何もせずにぼーっとして、ライバルを下回るパフォーマンスしか出せなかった場合、業界を去ることになります。高いから見送りというのは、個人投資家やバフェットのような誰もが認める長期投資家しかできない贅沢です。
ただ今年は、去年ベアだった人が、人が変わったようにブルになっていたりします(個人的に驚いています)。ソロソロ危ないという危機感は、私も共有しています。タイミングは難しいのですが、確実に言えるのは、民主党左派の候補者が大統領になる可能性が高まった時でしょう。その時は確実に崩れます。
また、トランプ大統領は株価を維持したいのでしょうが、それは大統領選挙まで。その手前から、利食い売りが入って崩れやすくなるとも思います。
あとは、全く想定外のことが起きる場合です。
ある意味、今回の新型コロナウィルスもその一つかもしれません。感染がもっと拡大し、中国以外でも死者が何人も出てきた場合、状況は違ってくると思います。
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