日本の10月から12月までのGDP(国内総生産)がー6.3%という非常に悪い数値が発表され、為替市場からは不安の声が上がっています。
これまでコロナウイルスでの世界の感染の広まりは続いていますが、現状としてはその影響は限定的と言えました。
しかしながらGDPの結果に加え今後コロナウイルスの状況として下目線の相場となるかもしれません。
FX相場ではショートポジションを持っている人も増えているのではないでしょうか?
この記事は、現役プロトレーダー志摩力男さんのFXメルマガである2020年2月17日(火) 『志摩力男のグローバルFXトレード!』の内容からご紹介していきます。
10~12月期GDP、年率6.3%減 5四半期ぶりマイナス
内閣府が17日発表した2019年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除く実質で前期比1.6%減、年率換算では6.3%減だった。5四半期ぶりにマイナス成長に転じた。
19年7~9月期は年率換算で0.5%増だった。消費増税前の駆け込み需要の反動減が響いたほか、大型台風や暖冬による消費の伸び悩みも重荷となり、年率でのマイナス幅は14年4~6月期(7.4%減)以来の大きさだった。QUICKが集計した民間予測の中央値は前期比1.0%減で、年率では3.9%減だった。ー日本経済新聞社
志摩FX! GDP、衝撃のGDPー6.3%
先程発表された日本の10-12月期GDPは、対前期比-6.3%、年率換算で-1.6%となりました。これは大変ひどい数字で、東日本大震災のときの年率-6.9%に匹敵します。また、次の2020年1-3月期も、コロナウイルスの影響でマイナス成長となるでしょう。2期連続マイナス成長となり、リセッション入り濃厚です。
正直、ここまでひどい数字になるとは思いませんでした。日経のショートを作りたいと思います。
日経225先物(期近) *ポジションは購読者限定</>
志摩FX! 今週の展望
先週金曜日の海外市場は、ほとんど動きませんでした。本日(2月17日)も、今のところ若干のショートカバーが入っているだけです。
これまでのところ、新型コロナウィルスが市場の中心テーマでした。私としては市場の考える認識は甘く、予想以上に感染は広まり、経済活動に大きな影響を与えるというテーマで市場に臨んできたつもりです。新型コロナウィルスの感染拡大は、まさに予想どおりなのですが、市場の反応は今ひとつです。米国は、地理的にアジアから離れていること、国内の感染者の数が微々たる数字であることから、市場への影響は殆どありません。
しかし、中国の感染者は7万人を超え、死者は1765人と広がっています。既にSARSの数倍の規模です。中国国内の小売や様々な経済活動への影響は今後出てきます。私は従来までのリスクオフポジションを続けたいと思っています。
ゴールドマン・サックスは中国の1-3月期GDPが、4%に軟化すると予想しています。JPモルガンは予想+1.0%、ISIエド・ハイマンは増ゼロ 50年 カップヌードルの一部です。
今週は、本日は日本のGDP、そして水曜日には貿易統計が発表されます。市場へのインパクトには限界があるかもしれませんが、日本の19年10-12月期GDPは予想-3.8%前後と、かなり悪いのですが、市場へのインパクトをどう読むかについては、コンセンサスがありません。
ポジション*ここでは非公開とします。
USDJPY
EURJPY
GBPJPY
AUDJPY
EURCHF
志摩さんはこのGDPの結果を受けて、今後コロナウイルスの影響から円の価値も下落することになる見方をしています。
ショート目線で見た時に今後志摩さんがどのようなトレードをするか注目されます。
志摩力男のグローバルFXトレード!
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