為替レートとは通貨の交換比率を言います。つまり各国間で通貨の売買のした時の取引価格・相場のことです。
下の図のように、ユーロ(EUR)とドル(USD)の交換の時に、『買うと時はBUYの1.3458』。『売る時はsellの1.34568』という取引価格になります。 なぜ買うときと売る時で価格に差があるかというと、その差が『スプレッド』と言われる証券会社の手数料になっているしくみです。
通常各証券会社は取引手数料無料とうたっていますが、実際はこの少しの分のスプレッドを手数料として受けっています。
為替レート(かわせレート、英: Exchange Rate)とは、通常の外国為替の取引における外貨との交換比率(交換レート)である。 為替相場、通貨レート、単にレートとも呼ぶ。 基本的に市場で決定される。 市場で決定されたレートをMER(Market Exchange Rate) と呼ぶ。為替レート – Wikipediaより
為替レートは需要と供給で決定される。
為替相場における『需要』とは「買いたい」という買い手ことで、『供給』は「売りたい」という売り手のことです。
為替レートはこのような需要と供給のバランスで成り立っています。
例えば、どこかの国で「テロ」が発生した場合に、安全資産と言われる日本円は買われる傾向にあります。
「買い手が多い」➡︎「需要が大きい」➡︎「通貨の値段が上がる(価値)」
という仕組みになっています。
2015年11月13日にフランスのパリでテロが発生しました。 その際は週末だったため、その次の週の月曜日からは、日本円が下の図のように買われることになりました。
その時の買いは一時的でしたが、中にはそのような経済情勢の影響で、相場の方向性である『トレンド』が変わることもあるため、多くのトレーダーが注視しています。
なので、テロを受けて日本円を買う人が多かったからこそ➡︎「日本円の価格が上昇」という結果となったのです。
為替差益・為替差損について
『為替差益』は、為替レートの変動で、価格差が発生しそれで利益を得ることを言います。 またそれで損失を受けることを『為替差損』と言います。
ある一定の価格で、通貨を売買した後、その後は必ず為替レートが変動するので、価格が変化します。したがって必ず為替差益・為替差損は生じることになります。
下の図のように1ドル=100円の時に通貨を売買した後通貨に変動があった場合のイメージです。 価格が上がれば利益。価格が下がれば損失となります。
要するに『利益➡︎為替差益』。『損失➡︎為替差損』というふうに覚えておいてくだい。
為替レートはどうやって変動するの。
この記事で紹介したように、例えばテロが発生した場合にそれが経済情勢に影響を与える。つまり為替レートが変化したりします。
為替レートの変動については主に以下の三つの要因があります。
・各国の経済指標
経済指標とは、各国が定期的に発表するGDP(国内総生産)の伸び率、失業率、インフレ率、財政収支、経常収支の赤字・黒字等様々な指標があります。 これによってその国の経済情勢がわかり、需要と供給に変化が発生します。 経済指標のカレンダーがあり、トレーダーをそれを確認することによってその国の通貨がどのような変化が起こるのかを予測します。
*経済指標のカレンダー
・金利政策
一般的に高金利のお金は魅力的だと取られ買われる傾向にあり、逆に低い金利の通貨は売られる傾向にあります。 一般的に景気が過熱すると、その国の銀行はお金を吸収しようとして金利を上げたりしますが、それで他の国から通貨が買われる要因となります。
ただ高金利の通貨だからいいというわけではなく、経済情勢が安定していなくも、通貨を買って欲しくて国の政策で金利を上げたりする場合もあるので、一概に判断できないところもあります。(新興国等)
・テクニカルな要因
テクニカルな要因とは、投資家がトレードする時に、その売買の要因によって相場が変動することを言います。 FXには様々なインジケーターと言われる指標があり、それを一つの目安としてトレードした時に売買が発生するので、それで相場が変動することになります。
*インジケーターの例
見た目少し難しそうですが、インジケーターの見方は慣れると特に難しくありません。
インジケーターはあくまで指標であって、それで絶対勝てるというものでもないのです。 あくまでも目安なので、確率が高いとトレーダーが判断をすれば売買を行います。