FXトレードをしていると突如として、相場が急に動くことがあります。これは様々な理由からなり、ここでは主な変動要因について解説したいと思います。
相場の変動の理由をしることでトレードを有利に行うことができます。変動要因を知ってトレードをしているトレーダーもいれば、変動が起こることを予期していれば、持っているポジションを決済、また自動売買であれば、あらかじめソフト(EA)を止めたりすることで、リスク回避ができます。
経済指標の発表の影響
経済指標は各国が自国の経済状況について発表をします。それはあらかじめ経済カレンダーで知ることができます。
私が主に使っているのは『みんなの外為』というサイトです。 理由としては、カレンダーが見やすいためです。なので、週初めにどのような指標があるかを把握して実際トレードに備えるようにしています。
➡︎『みんなの外為』
基本経済指標があるときは、
- ポジションを持たない
- 自動売買であれば、ソフト(EA)を止める。
このような対策が必要になります。
みんなの外為の経済カレンダーについては、重要なものほど星の数で表してあります。
上の画像は金曜日に発表される予定である、経済指標です。一番下の、米・非農業部門雇用者数・失業率の星印の数が5つになっています。よってこの発表の時は要注意です。 いつも大きく動くというわけではないですが、もしも発表の数値が予想よりも大きくずれた場合には、大きく動く可能性があるためです。
ですので星5つの所を必ずチェックしておきましょう。
この画像では、欧州中央銀行(ECB)政策金利発表とあります。政策金利は重要な経済指標になるため、ほとんどが星5つとなっています。
経済カレンダーを見て、どのような発表が重要なものとなっているのかを把握することがまず重要です。国で言えば主にアメリカの影響力が大きくなっています。 ドルは基軸通貨と言われ世界第1位の通貨量をほこっているので、その影響力が強くなっています。
経済指標で指標に関係する通貨を取引する場合は、事前にカレンダーを見てチェックしておいたほうが良いでしょう。
上の図はアメリカの雇用統計時の発表です。画像の中央に大きくドルが上昇しているのが見られます。これが雇用統計発表された直後の動きになります。
トレーダーの中には指標トレードといって指標の動きを利用して大きな利益を上げるトレーダーがいます。ただ初心者のうちはリスキーなので、このような場合には相場が落ち着くまで待つのが常とう手段です。
要人の発言について
要人とは、各国の総理大臣や経済を担当している大臣級の方の発言で相場が動くことです。これは予期できない大きな変動の要因になることがあります。
最近2016年2月にアメリカのFRBのイエレン議長の発言で大きくドルが売られることがありました。 この発言で大きなダウントレンドが結果として発生しました。
以下ヤフーニュースより
【ロンドン時事】10日のロンドン外国為替市場の円相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長発言を受けてFRBの利上げ観測が後退したことで円買い・ドル売りが進行し、1ドル=114円台前半に上伸した。午後4時現在114円35~45銭と、前日午後4時(114円65~75銭)比30銭の円高・ドル安。
ドル円のチャートです。左半分はボックス相場で、だいたい上下に同じ幅だけ動いていましたが。その後急に上昇したかと思えば、一気に下落しています。だいたい8円前後も動いています。
これが要人の発言になります。イエレン議長がドルの利上げを渋った発言をしたことで、市場はマイナス評価だと判断して、ドルが売られました。 また同じく米国の株も相関関係があり、売られる結果となりました。 それにしても感覚的にいつもより動いている感じがします。
戦争やテロ、自然災害での大きな変動
戦争やテロ、自然災害は頻繁ではないものの必ずどこかの節目で発生します。
日本が経験したものには、関東大震災、東日本大震災なと。
また最近では、昨年にフランスのパリで発生したテロ。 このような場合には相場は急に変動し、相場が混乱状態になりました。
上の画像はフランスの同時多発テロが発生した時のユーロ円のチャートになります。
チャートの中央がちょうどテロが発生した2015年11月13日です。 テロが発生するということは、ユーロにとってマイナス要因になるので、ユーロが売られることとなり、一気に価格が下落しています。 その後買い戻しが入り、またダウントレンドとして下がってきています。
ユーロについては、導入当初ずっとアップトレンドで上がってきましたが、近年はギリシャショックや他のユーロ加盟国の不調でダウントレンドで値が下がっているのが特徴となっています。
まとめ
主な変動要因をご紹介しました。 変動要因ついては日頃からニュースを見ることが一番だと思っています。 またトレード中で、例えば、スイングトレードなどで中長期にポジションを持っている場合には、その辺は特に気をつけて方がいいでしょう。
ポジションを持っていなければ、大事には至りませんが、ポジション保有中は大きな変動に見舞われた時は、損失を受ける可能性も高くなりますので、気を配る必要がでてきます。
またトレーダーの中には、変動要因を予測してトレードを行うトレーダーもいます。 変動が大きいということは、短期間で収益を大きく上げられる可能性があるということです。と同時に損失も受ける可能性が出てきます。