井上哲男 PR

日経平均が上昇したのはレアケース?〜井上先生の「相場の潮流」メルマガ

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先週日経平均株価は19000円ほど上昇をしており、これは外国人が日本株(現物)を購入したことによるものだと言われています。

また現在中国で不安視されている「中国発新型コロナウィルス」については、現在のところ株式市場への反応は限定的です。

先週の日経225の上昇と今後の米国市場の方向性については井上哲夫先生の「相場の潮流(メルマガ)」(  2020年01月24日 09時12分発行)よりご紹介していきます。

日経平均株価の上昇は外国人と判断するのは早計か?

昨日午後3時に発表された先週の主体別動向から、外国人が現物を3週ぶりに買い越したことが判明し、先週、日経平均が週次で190.69円上昇したことの理由として語られているが、買い越し金額は751億円と決して大きくなく、昨年10/18(を含む週)から12/13(を含む週)の9週のうち、買い越しとなった7週の週次平均買い越し金額である3315億円の2割程度でしかない。

「外国人の買いが戻った」と市場関係者はテレビ等の番組で語っているが、それは早計であろう。

 

一方で、現物よりもはるかに指数との連関の高い先物動向であるが、こちらは昨年末の週からの連続売り越しが3週となった。

先週の売り越し金額は3555億円と、それまで2週の833億円(の売り越し)、2576億円(の売り越し)よりも大きなものとなっている。現物+先物で考えると、先週は「よく日経平均は上昇できたな」という印象を持つ
(グラフ1はアベノミクス相場開始以降の外国人の先物残高推移)

 

米国市場の動向について

さて、米国市場であるが、昨日も少し書いたように、アジア市場を席巻している材料、「中国発新型コロナウィルス」には大きく反応していないが、これは、過去の強い伝染性の病原菌(ヒト、動物、家畜)に関する材料が出たときと同じである。

 以前、アジア、欧州が反応しても、米国市場は開場前の先物こそ若干の反応をするものの、開場後は、“我関せず”と、米国独自の材料のみで市場が推移するパターンが頻出するということを書いたが、伝染性の病原菌材料のときは、特にそれが顕著となる傾向にある。

 そのため、恐怖指数(VIX)は、日本市場が再び揺れた昨日の相場を受けても、今朝終わった米国市場での数値は12台であり、この12台記録の連続日数も10日となった。
 今年が始まってから、米国・イランの緊張、新型コロナウィルスと材料があってもVIXのここまでの平均値は12.86と13にも届いていない。これは、昨年の年間平均値15.39、18年オ平均値16.64よりも非常に低い水準であり、過去最低でゴルディロックス相場が続いた17年の11.09に次ぐ数値と(現在のところ)なっている。

 

今後の米国市場の動向について

 そのため、米国がここから辿る道は2つであろうと思われる。

 1つは、通常のテクニカルとおりに下落すること、もう1つは、米国政策金利がこれ以上下がらないことから米国債利回りが緩やかに上昇(価格は緩やかに下落)することにより、「債券にいかれない(投資できない)」というコンセンサスのもと、これまでよりは量的には減少するものの、グレートローテーションによる株式への(緩やかな)資金流入が続き、ゴルディロックス・アゲインの長期に亘る緩やかな上昇相場が続くという選択肢である。(続く。グラフ2はVIX可視化指数、3は値幅率)

 

*グレートローテーション

資産は、安全資産と高リスク資産に分けることができます。国などの比較的安定している団体が発行する債券などは安全資産に分類され、株式、先物などは高リスク資産に分類されます。グレートローテーションとは、この2種類の資産の片側から、投資される資金が一気にもう片方に大きく転換することを言います。一般に、デフレ期からデフレ脱却への転換期には、安全資産から高リスク資産へのグレートローテーションが起こりやすいと考えられています。ー東証

井上哲夫先生の相場の潮流

今回の内容は井上先生の「相場の潮流(メルマガ)」よりご紹介しています。

 

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