FXは、レバレッジをかけて、トレードする際には、証拠金を一部口座に残しておかなければなりません。その証拠金を元に何倍もの金額の取引をすることができます。
証拠金について証拠金維持率という率の考え方があります。 証券会社によって決まりは少し違いますが、証拠金維持率が100%を下回ったら(証拠金を割り込んだら)、新規の注文ができなくなります。
またその後含み損が増えて証拠金維持率50%を下回ったら(証拠金の50%)強制ロスカットと言われ、強制的に決済となります。 この仕組みにより口座残高が基本的にはマイナスになることがありません。
証拠金の考え方(計算の仕方)は、少し複雑なので、一度学習しても少し経つと忘れがちなので、その都度復習すると慣れてきて自然と考えれるようになります。
証拠金について
まず証拠金について説明します。
証拠金は要するに担保ということです。 例えば銀行のお金を借りる時に、ただ借りれるわけではなく、返させなくなった場合のために担保というものを銀行に提供しなくてはなりません。それは土地であったり家財であったりするわけです。
銀行も金利がもらえると言ってもお金を預けて、返ってこなかったら損失になります。
証拠金についても同じ考えになります。 証拠金を口座に一部残すことにより、投資資金以上のお金を一部借りて少額で大きなお金を動かすことができます。 要するレバレッジということです。
証拠金とレバレッジの関係
証拠金の最低ラインはおよそ、取引する額の4〜5%となっています。100万円の取引であれば、その4%は4万円。これが証拠金になります。
証拠金が4万円であれば、100万円(取引額)/4万円(証拠金)=25倍(レバレッジ)となります。
要するに日本での最大レバレッジの25倍です。なので、証拠金は最低4%というようになっています。
証拠金維持率について
証拠金維持率は、証拠金をどれくらい維持できているかを率(%)で表したものです。
上の例の続きでいえば、証拠金は4万円です。
口座に残っているお金が5万円とします。 すると証拠金維持率は
5万円/4万円=125%です。
ただトレード中は常に価格が変動しますので、マイナス1万円になると口座資金からその分を考えて
(5万円ー1万円)/4万円=100% *これで新規注文は出来なくなります。(100%より下の場合)
強制ロスカットは50%を割り込んだ場合です。 証拠金の50%は2万円なので、
(5万円ー3万円)/(4万円)=2万円 *強制ロスカット発動(強制的に持っているポジションが決済される)
これが証拠金維持率の考え方になります。
ポジションの持ち過ぎに注意
日本のレバレッジは25倍と他国に比べてかなり低くなっています。
例えば1トレードのリスクを5%の損失まで抑えるとしても、その運用中に他の通貨でチャンスがあった場合に、証拠金が少ないとポジションを立てることが出来なくなります。
FXのトレードでは、様々な通貨で取引ができますし、通貨によって値動きの特徴が違います。 なので、チャンスが来た場合はポジションが複数になる場合も往々にしてありますので、口座に入れているお金は、証拠金不足にならないかを考えなくてはいけません。
100万円取り引きする時の証拠金が4万円とすると、ポジションを同じ取引量で3つもったとすると
4万円*3つ(ポジション数)=12万円
最低でも口座に12万円なくてはいけません。証拠金をすぐ割るような金額は、リスキーなので余裕を持った金額でトレードすることをおすすめします。
トレードに慣れてくると、最初は1つの通貨でトレードしていても、他の通貨でよりチャンスの幅が広がるのがわかると、複数ポジションを持つことになるからです。
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